私はどこにでもいる普通の会社員です。
そんな会社員が、グランドセイコー白樺文字盤に魅せられて腕時計の世界に足を踏み入れました。
今時計が好きでどのモデルを買うか悩んでいる人にも
今時計に興味がない人でも
自分がどんなことを考え、
一歩目を踏み出したのか
初心者としてエッセイ的に書き記したいと思います。
実際にどんなことに気を付けて買えばよいかという実用的な内容は
のちに別記事としてまとめます
モデルとなった白樺林(@平庭高原)に里帰り
Contents
グランドセイコー白樺との出会い
私は仕事がそこそこ好きで、
社会人も5年目になり、頑張った自分に対して
どこにでもつけていける一生物の時計を買おう。
そう考えていました。
普段つけていたのは型落ちで半額で1.5万円だったSEIKOクロノグラフ。
ずいぶん傷ができてきていました。
電池で動く数万円くらいの、少しいい時計を買おう。そんなことをぼんやり考えていました。
そんな中、友人との飲み会で
白樺、かっこいいよね。
そんな話が出ました。
他のモデルも話が出たはずなのですが、
数万円の普通の電池式時計を買おうとしている人間に普通は特定のモデルの名前なんて覚えてられません。
せいぜいロレックスが覚えられる程度でしょう。
ただその時の私にはこの白樺という名前だけが妙に頭に残りました。
今思えばすでに何か惹かれる物があったのかもしれません。
HPを帰りの電車で
眺めていると
あまりの美しさに心を奪われました。
出典: Grand Seiko HP (SLGH005 https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/slgh005)
圧倒的に美しいのに、派手すぎない
派手すぎないのに、主張が弱いわけではない。
不規則でありながら、力強い直線中心の造形
確かに、白樺林の力強い生命力と美しさが文字盤を通して見える気がしました。
何もかもがドストライクでした。
しかし、値段が高い高い。
ひとまず、ゆっくり考えよう。
そう思ってそっとページを閉じました。
初対面
本当に欲しいものは、一回離れたところで思い出す。
そんなことを聞いたことはないですか?
まさしく私にとっては白樺がそれでした。
大体飲み会から半年弱経った頃
本格的に時計を選ぶか、となった時。
やっぱりあの美しさが忘れられず
気がつけばグランドセイコーの店舗を調べていました。
早速店舗に出向きます。
いわゆるブティックではなく、
デパートの時計売り場です。
出典: 新宿伊勢丹時計売り場 https://www.gressive.jp/shop/R0613
デパートの区画にたくさんの時計メーカーが並んでいます。
(私が行ったのは新宿ではないですが一番イメージしやすい写真でした)
なんとそこに、白樺はいました。
グランドセイコーお好きな方は一本一本どれも素晴らしいものだとご存知だと思います。
実際にそこには氷瀑・御神渡り・雪白など
本当にさまざまにグランドセイコーを代表するモデルがありましたが
私には白樺が一際輝いて見えました。
実機は想像の何倍も美しい佇まいでした。
お隣のおじ様が試着したいと先に申し出てしまったのでその日は近くで見られずじまいでしたが、
高いだけの価値はある。
あとは私がお金を用意して決心できるかどうかだ。
そんなことを感じた一時間ほどの滞在でした。
どこかで気になっていたんでしょう。
この半年の間、自然と物欲は減り、
今までの貯金と合わせれば資金が貯まっていました。
買うなら後悔しないように他のモデルも見てみよう。
そこから、初心者ながら入門モデルを片っ端からネットで見る日々が始まりました。
悩んだ他モデル
自分の目的は、ビジネスでも、普段使いでも、あわよくば結婚式などのフォーマルシーンでも
どちらでも対応できて、会った方の嫌味になりにくいもの。
そうするとシンプルな時針分針秒針の3針モデルだろう。
出せるとしても白樺までの値段。
そう考えるとおのずと決まってきました。
・Rolex エクスプローラー1
・Omega Sea master アクアテラ
・Grand Seiko Evolution 9 Collection 白樺
各モデルを実際に見て感じたメリットデメリットは下記の通り
エクスプローラー1のメリットデメリット
メリット
圧倒的な知名度
防水などの基本的なスペックに対する信頼感
もし仮に手放すことになった時の値崩れのしにくさ
デメリット
正規店では基本すぐに買えず、すぐに手に入るものは中古になってしまう
被りそう
アクアテラのメリットデメリット
メリット
圧倒的な対磁性能
なぜか嫌味に思う人が少ないオメガブランド
デメリット
そこそこ色味が強く、自分の好きな地味色が少なかった
実物見てピンと来なかった
グランドセイコーのメリットデメリット
メリット
圧倒的にシンプルなデザインで嫌味に思う人が少ない
日本製なので修理に出す時も安心
海外の方とお会いするときに日本製をつけていることの話題性
文字盤の美しさ
デメリット
ロレックスなどに比べるとブランドの格として落ちるとする人もいる
耐磁性能、精度に不安
何が決め手になったか
自分が洗い出したメリットデメリット
を考えたときに
思ったより精度は気にしていないこと
磁気帯したら抜けばいいや程度の考えだったこと
何より人に多く会うので嫌味になりにくいが
自分のテンションが上がるものをつけたかったこと
ブランドの格みたいなものは気にならなかったこと
以上の理由から、グランドセイコーの白樺が
理屈の上では選ばれました。
購入の実体験
そうは言っても一度はすべてのモデルを実機で見て
心を決めて銀座のグランドセイコーブティックは
していったのは一万円台のSeiko クロノグラフ
ただ店員さんが丁寧に迎えてくれました。
やはり候補に残ったのは二つの白樺SLGH005とSLGA009
(実は白樺は何本かありますがそれはまた別の機会に、、)
悩んでいると、本気度を察したのか
店員さんが文字盤の保護シールを外して見せてくれました。
圧倒的に美しいのに、輝きは控えめ。
そんな不思議な魅力を持つ、機械式の白樺(SLGH005)を選んだ瞬間でした。
買った瞬間は、やってしまった、、という感じだったのですが
眺めているだけで惚れ惚れする美しさに、
いつしか毎日行動を共にするようになっていました。
つけられないようなハードな場所に行った時は
時計が恋しくなるほどです。
全く後悔のない一本です。
そんな出会いを、いろんな人に体験してみてほしい。
そんな思いから本ブログ、書き始めます。
是非のんびりしていっていただければと思います。