腕時計の文字盤に魅せられてにようこそ。
グランドセイコー白樺文字盤に魅せられた筆者が
腕時計の魅力を語っていくブログです。
今回は、白樺のパワーリザーブ表示について。
グランドセイコーの機械式腕時計は、
基本的にパワーリザーブ表示がありません。
(例外 横白樺など)
そのため、毎日つけて自動巻きで十分使える人以外は、
どれだけ巻けばいいの?という疑問を持つ人が出てくるのでは?と思います。
実際に音が聞きたい人は最後の段落までスキップ推奨です。
パワーリザーブ表示とは
パワーリザーブ表示とは、
時計があとどれくらい動くか
を示している部分です。
多くは車のガソリンメーターみたいになっています。
グランドセイコーのパワーリザーブ表示が存在するモデルでは、
下記のようになっています。
出典: パワーリザーブ表示について
基本は、巻き具合を示すだけですが、ランゲ&ゾーネの一部時計のように、
時計が動かなくなると自動的に秒針が0にいくようになる機構を追加しているものもあります。
パワーリザーブインジケーターは必要?
グランドセイコーの機械式自動巻き時計には、
基本的にパワーリザーブ表示がありません。
別機構(スプリングドライブ)にはついていることが多いので、
なぜ機械式には少ないのかはよくわかりません。
毎日つける人は、自動巻き機構で大きな問題なく時計が止まることなく使えるのですが、
すでに時計を何本かお持ちの方や、
毎日使用しない方々は
自分でゼンマイを巻いて使うでしょう。
その時に、あとどれくらいの時間動くのかを示す
パワーリザーブインジケーターがないことで、不便に感じることがあるでしょう。
また、機械式時計の精度は、パワーリザーブが少なくなるほど悪化するので、
今巻いた方がいいか、という判断ができるのも、
パワーリザーブインジケーターがあることのメリットです。
ただ私は毎日使用していますし、
デザインの面でも白樺の文字盤を相当気に入っているので、
追加でパワーリザーブ表示が必要とは思いません。
ただ、巻き止まりの客観的な判別方法はないのかだけは気になっていました。
写真: 私 パワーリザーブ表示がないことがお分かりいただけることでしょう。
正直、白樺の文字盤の美しさはこれで完成されていて
何か付け足したらバランスが壊れてしまう。そう思います。
白樺のフル巻きの判断方法
まず、グランドセイコーブティックに聞き込みに行ってきました。
限界まで巻けたかいつも確信がないのですが、
と伺うと
こちら、十分に巻けた上で回すと、中のゼンマイは空回りするようなになっています。
ので思い切って100回とか巻いてみてください。
とのこと。
確かに、説明書にもフル巻きを超えて回しても
空回りするのみで壊れないということが書いてあります。
(ただ、過剰に回さないで、との旨も記載あり)
100回巻く時の注意事項
まず感じたことは、100回巻くことは相当大変ということです。
人の巻き方によるとは思いますが、
まずは自分の一動作がどれくらい巻けるか
確認してみましょう。
皆さんの愛しのりゅうずには、
ブランドのロゴが入っていると思います。
りゅうずが一動作でどれほど巻けるのか、
それで確認できます。
一動作で1/2回転くらいでしょうか。
あまり人によって大きな違いはないような気はします。
巻き方によりますが、りゅうずを回す親指の動きに着目すると、
おそらく一つのマキ動作で1/3~1/2回転程度しかしないと思います。
これを100回巻くとなると、
実に動作を200回。
思ったより回数やらないと巻けない、という認識を持たないと
フル巻きへの道は遠いです。
なかなかに大変でした。
フル巻きしたときの実際の音と感触
しかし、面白いことがわかりました。
途中で、音が変わるのです。
明らかにからからとした、空回りしているような音に変わっていました。
これが巻止まりと感じます。
実際の音ですが、下記のように途中で空回り感が出ていると思います。
つまり、フル巻きしたいという時は、
一度思いっきり巻いてみて、
感覚の違いを楽しもう。
ということになります。