機械式時計あれこれ

グランドセイコー白樺を買う前に知っておいてよかったこと②~機械式時計の維持費~

腕時計の文字盤に魅せられてにようこそ。

グランドセイコー白樺文字盤に魅せられた筆者が
腕時計の魅力を語っていくブログです。

今回は、グランドセイコーをはじめ、
機械式時計を買うことを悩んでいらっしゃる方に向けて
買う前に知っておいたほうがいいことをシリーズ形式でお届けします。

時計だってメンテナンスフリーで動き続けるわけではありません。
修理費(オーバーホール代とよく言います)がかかります。
第二回はそのオーバーホール代(定期的な修理)についてご紹介しようと思います。

この記事を読むとわかること

  • 時計の修理代金について
  • 時計の修理代金を店員さんに聞くときの心構え

その前に、第一回はこちら

その前に、機械式時計において気を付けたほうが良いこと①
耐磁性を読んでいない方は是非お読みください。

特にアンティークウォッチは磁気に弱いことが多く、
ものによっては安いですが注意が必要です。

 

オーバーホールとは

機械式の時計は、一生物です。
ただ一生使うために、定期的な維持、点検が必要です。
当然、高頻度でゼンマイが巻かれ、さまざまな歯車の噛み合わせで針を動かしています。
時を経るごとに部品や、潤滑剤が劣化していきます。

そのため、時計を長く使うために、致命的に壊れる前に内部を点検し、
掃除をしたり、悪くなった部品を交換したりするのです。
よく、修理代と形容されますが、

 

私の認識は健康診断➕修理代です。
このお金が必要であることを認識せずに購入すると
イメージと違う維持費の高さに驚いて手放してしまうなんてこともあるかもしれません。

ちなみに、このオーバーホールは
メーカーごとに推奨周期も値段も違います。

 

代表的なメーカーの推奨オーバーホール周期

例えば私が大好きグランドセイコーの推奨は
3-5年です。
つまり、3-5年ごとにこのお金が発生することになります。

下記に、公式のグランドセイコーオーバーホール料金を貼っておきます。

(出典 セイコータイムラボ公式サイトより)

オーバーホール代金

グランドセイコーであれば3-5年でこの値段がかかることを頭に入れて買う必要があります。
しかも、このオーバーホール代金、○○円~と書いてあることからお分かりかと思いますが、

修理内容以外にも
時計の種類によって値段が変わります。

メーカーによってはオーバーホール料金が非常に高いことがあったり、

外国のメーカーだとその国まで修理のために運ぶ場合があります

帰ってくるまで数ヶ月を要するケースもあるのでそこを含めて注意が必要です。

実際にメーカーに値段を聞いてみた

私は機械式時計を買うおりの注意点を
たくさんのサイトから調べていたので
特に躊躇なく購入できました。

グランドセイコーは
コンプリートサービス(基本パック的なもの)
があるのである程度はわかりやすいです。

前述の種類ごとの代金を大雑把に知ることができる方法は
いつか記事に作成します。お待ちください。

ちなみに白樺(SLGH005 cal.9SA5)は
82000円+税です。
これだけ美しいものを美しく保つためなら仕方ないと思っています。
白樺林の白樺

 

 

ただ、メーカーによっては公式HPの情報がわかりにくいケースがあります。
絶対に、維持費がかかることに納得して買いましょう。

 

オーバーホールなんかしなくても動き続けます、という書き込みもありますが、
いつかするかもしれない。と心の準備をして今後一生付き合う相棒を迎え入れる

 

そうしないと思わぬ出費があった時に、一生付き合うという決意が崩れます。
別にいいよ、という方は問題ないですが
ショックを受けないよう、準備しましょう。

ちなみに、定期修理以外でも、
なんか調子悪いぞ?などの健康診断でも
同様の値段がかかる可能性があります。

 

 

オーバーホール値段を聞くタイミング

店頭で買う際は、確実に試着する段があって、
店員さんを目の前にしているはずです。

 

その時に時計のオーバーホールの大雑把な値段と頻度を聞いておくことがおすすめです。
お金の話をすると嫌な顔されるのでは?
と思われるかもしれませんが、
ティソブティック、グランドセイコーブティックでは
全く問題なく回答していただけました。

特にグランドセイコーブティックでは、
1ページにまとまった表を見せていただき、
安心して購入ができました。

ペットと同じです。
共に生きるためには現実的なお金の話を
避けて通れないのです。

むしろ大切に使い続ける決意が伝わって、
喜ばれるかと思います。

 

オーバーホールの値段問題に対する私見

必ず話題になるのは、
オーバーホール高すぎる。という意見です。

 

おっしゃる通り、絶対的な値段としては高いと思います。
ただ考えてみてください。
本来であれば、もう一つ時計を作れたはずの職人の時間を借りて
自分の時計を分解して清掃して修理して健康診断してくれて
綺麗な形で帰ってくる。

本来白樺を作れたはずの利益分を考えると、
また白樺の値段から考えると
安いのではないかと思ってしまいます。

素晴らしい職人の手で太鼓判を押されて帰ってくる。
まだまだ先の話ですがそんな時のことを考えると
今からちょっと楽しみです。

同じ気持ちを感じる方は、きっと職人さんに会えるイベントすごく楽しめると思います。
ご検討ください。
私の敬愛する職人さんに会えるイベントレポートリンクはこちら。

 

 

 

  • この記事を書いた人

腕時計の文字盤に魅せられて

そこら辺のサラリーマンですが グランドセイコーの腕時計白樺に魅せられて購入。 腕時計の世界に足を踏み入れました。 実機のレビューや展覧会参加レポなど通して 腕時計の良さを分かりやすく発信していきます!

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